こんにちは! シバママです。
2021年11月まで、都内の出版社で10年間、紙媒体の雑誌と本の編集をしていました。
現在はフリーランスの編集・ライターとして、活動しています。
普段は直契約のクライアントや、元職場からの仕事を受けているのですが、クラウドワークスでも仕事を受けています。
しかし、案件応募の際に落ちてしまうこともあって、どうしたら選んでもらいやすいのかを日々模索中です。
そんなとき、WEBライター検定の存在を知り、力だめしに無料で受けられる3級にチャレンジしてみました。
編集歴10年の私が落ちるわけなかろうと甘くみていたため特に勉強もせず、とりあえず受けてみたところ、まさかの不合格。
これは悔しいと、勉強して再受験したところ合格できました。
ということで、ここではWEBライター検定3級を受けてみた感想や、不合格から合格までにやったことなどを紹介します。
この記事は以下のような方にお勧めです。
WEBライター検定とは
WEBライター検定は、コンテンツマーケティングのプロ集団である「株式会社グリーゼ」が監修するライティングテストです。
3級はマーク式の試験で、合格するとWEBライティングの基礎的な知識を証明できるそうです。
クラウドワークス公式のスキルで、クラウドワークスに登録していれば誰でも無料で受けられます。
不合格の場合でも2週間経てば何度でも再受験が可能です。
また、試験対策の講義動画はクラウドワークスに登録していれば、無料で何度でも視聴できます。
なお、よりレベルの高い1級と2級は試験が記述式で、受講料と試験料は有料となっています。
合格するとどんなメリットがあるの?
Webライター検定に合格すると、マイページのプロフィールにスキル検定の合格実績が表示されます。
これがクラウドワークス内でも信用度をアップしてくれます。
また、クライアントがクラウドワーカーを検索する際に、スキル検定による絞り込みができるため、WEBライター検定に合格しているとクライアントの目に止まりやすいというメリットもあります。
ただし実際、受かった後にいきなり仕事が舞い込んでくることはありませんでした。
しかし、この検定に受かるために勉強したことで、ライティングの基本が学べることは大きなメリットだと思います。
WEBライター検定3級の難易度は?
WEBライター検定3級の合格率は5%以下とかなり低く、高難易度が予想されます。
文章の素人である自分なんかがが受けても受からないのでは?
そう不安に感じる方も多いと思いますが、実際、基本的な国語力があれば十分合格は可能だと思います。
私個人の感想ですが、合格率5%以下にしてはやや簡単です。
ただし、何の対策もせずにとりあえず受けてみたら受かるほど簡単ではありません。
その証拠に、出版社での編集歴10年の私が、ノー勉強で受けてたらあっさり落ちました。
受けた感覚としては、結構難しかったけど、80%くらいは正解したつもりでした。
おそらく合格基準点は高く、正答率100%くらいを目指さないと合格できないのだと思います。
しかし、きちんと対策動画を理解して、焦らずゆっくり注意深く問題を解けば、誰でも合格できる試験だと思います。
どうして合格率が5%以下なの?
これはあくまで予想ですが、何も対策せずに受ける人が多いからだと思います。
私は、試験勉強をするときは過去問から傾向を見て対策を立てますが、この試験に関しては過去問がなかっため、過去問代わりにとりあえず受けてみました。
落ちてもペナルティなどはなく、2週間経てば再び無料で何度でも受験できます。
このため気軽に受ける人が多く、それゆえに合格率がとても低くなっているのではないでしょうか。
どんな問題が出るの?
試験はマーク式(選択問題)で50問。
正しい日本語について、著作権・引用のルール、箇条書きや目次など、文章の書き方のルールなどが問われました。
実際に受けてみた感想ですが、思ったよりも難しかったです。
接続詞と接続助詞など、大学受験以来見ていない単語が出てきて、正直戸惑いました。
また、誤った意味で使われがちな言葉や敬語についての問いもあり、正しい日本語とはなんぞやを改めて考えさせられました。
文章は感覚で書いている人も多いと思いますが、この検定では文章を書く上でのルールについての問いが多く、対策動画を見てからでないと合格は難しいと思います。
また、国語力に自信がある人であっても、ウェブ媒体と紙媒体の違いや、文章構成のルールなど、知っているようで知らないこともありますので、対策してから試験に臨むと良でしょう。
WEBライター検定3級合格のための勉強・コツ
自分は編集者として10年も文章と向き合う仕事をしてきたのだから、勉強なんてしなくても余裕で1発合格できると思っていました。
しかし残念ながら余裕で落ちました。
これは意地とプライドにかけて、2回目で1発合格せねば気が済まないと、以下の対策をしました。
講義動画を見る
試験対策として私が一番オススメする方法は、無料の講義動画を見て、内容をしっかり理解することです。
講義動画は、検定ページの「事前に講義動画を見る」というボタンから見ることができます。
動画では以下のことが学べます。
①準備:ライティング前に確認すること、執筆ガイドライン、紙とウェブの違い
②正しい文を書く:信頼できる情報ソースとは、著作権のルール、正しい日本語など
③読みやすい文章を書く:空白行、見出し、目次、体言止め、禁止事項など
④分かりやすい文章を書く:一文一義、箇条書き、修飾語、接続詞と接続助詞、肯定表現と否定表現など
この講義動画ですが、驚くほど質が高く、これが無料で視聴できるだけでもクラウドワークスに登録する価値があると思いました。
検定を受ける・受けないにかかわらず、文章を扱う仕事をするすべての人に見ていただきたいです。
動画は3〜10分程度のものが27本あり、全部見るのに2〜3時間かかります。
私は1.5倍速で見ました。
例文や練習問題もあり、必要に応じて止めたり、巻き戻してみたり、メモを取りました。
編集者として長年仕事をしてきた私にとっても、改めて学ぶいい機会になりました。
試験でも、「紙とウェブの違いは?」や「体言止めのメリット・デメリット」「目次を入れる意味」といった問題が出るので、必ず見ておくべきだと思います。
とりあえず文章を見るときは疑いの目を持つ
試験には講義動画で語られていない内容も出ます。
敬語や慣用表現の是非を問う設問などがそれに当たります。
実際に試験に出た問題はこちらには書けませんが、例えば以下のような間違いを指摘する問題が出ます。
問.以下のうち、日本語表現として正しいものはどれか
①足元をすくう
②女手一人
③碁を指す
④焼けぼっくりに火が付く
⑤火蓋が切って落とされる
どれも一見正しい日本語表現に見えますが、正しいのは③のみで、残りはすべて間違った表現です。
(正しくは、①足をすくう、②女手一つ、④焼けぼっくいに火が付く、⑤火蓋が切られる)
このような日本語表現の間違いは、問題形式で出されれば気づきやすいですが、実際に文章の中に入っていると気づかないことも。
普段から文章を読む際は疑いの目を持って、日本語表現に間違いがないか調べる癖をつけると良いでしょう。
本での勉強
私は、講義動画を見ただけで合格しましたが、もともと文章へのリテラシーがあったのも大きいと思います。
講義動画の内容を理解できていれば十分合格できると思いますが、それ以外にも文章を書くうえでの基本として、以前から以下の本を読んでいます。
どれも基本的なことが書いてありますが、ライターとして仕事をするのであれば、読んでおくことをお勧めします。
また、送り仮名など正しい日本語表現について迷ったときには必ず記者ハンドブックを見るようにしています。
文章を扱う仕事をする方は、持っておいた方が良いと思います。
おまけ:再受験で問題はどれくらい変わるのか?
不合格から14日後に再試験をしたのですが、見覚えのある問題が出ていました。
試験問題はすべて入れ替えというわけではなく、ストックしてある問題から、ランダムで出るのかもしれません。
同じ問題が出ることもあるため、探せばネット上に回答が出てくると思いますが、答えを調べて合格しても自分のためにはなりません。
しっかり自分の頭で考えて、実力で合格を勝ち取りましょう!
WEBライター検定を受けて、ライターとしてレベルアップしよう
以上、2回目の受験でWEBライター検定3級試験に合格した私の体験をまとめました。
WEBライター検定は、クラウドワークス内での資格ですが、ライターとして仕事をしようと考えている方は、絶対に受けた方が良いと思います。
個人的には、講義動画がめちゃくちゃ良かったです。
これを無料で見られるだけでも、クラウドワークスに登録した甲斐があると思いました。
試験自体は、個人的には合格率5%以下の割には簡単だと思いましたが、対策なしで受かるほど甘いものでもありませんでした。
講義動画の内容をしっかり理解してから挑みましょう。
ライター初心者はもちろん、すでに文章の仕事をしている方にとっても、お勧めです。